会社名　TONOPS（東レエンジニアリング D ソリューションズ株式会社）
住所　東京都中央区八重洲1丁目3番22号八重洲龍名館ビル 6階

TONOPSは、生産現場で求められるあらゆる機能を搭載した生産管理システムです。東レグループである東レエンジニアリング D ソリューションズ株式会社が開発・販売を行っています。最新のAI機能も搭載しており、幅広い領域・業種に対応することができます。企業ごとの課題に合わせた拡張性が強みです。今回はそんなTONOPSについて、特徴や魅力を紹介します。

東レグループが手掛ける生産管理システム

TONOPSは、東レグループである東レエンジニアリング D ソリューションズ株式会社が開発・販売している生産管理システムです。東レグループの材料技術・生産技術・研究開発技術から生まれたシステムソリューションを幅広い分野のアプリケーションへと適用しています。

TONOPSは、基本機能に業種・業態に合わせたカスタマイズ機能を組み合わせる「セミパッケージ方式」を採用しています。パッケージ型ならではのスピーディーな導入と柔軟なカスタマイズ性という2つのメリットを両立しています。

企業が抱えている課題に合わせて機能を搭載することができるので、生産工程に合った効率化を実現します。

在庫情報を正確にデータ化

工場においては生産性アップが求められる一方で、生産管理は紙での管理が一般的です。人手作業も多いため、効率化に悩む企業も多いことでしょう。

日々変動する在庫状況をデータ化するのはどんな業界でも大変な作業の一つです。情報の手入力にはマンパワーが求められる上に、数量や入庫場所のミスが起こりやすいものです。出庫数と出荷数が合わないとなると、後の工程に影響を及ぼしかねません。

しかし、TONOPSの生産管理システムであれば、全ての工程を一元で管理できるので、生産現場における課題をまとめて解決することができます。在庫を移動する際にバーコードやICタグを読み取るだけでデータ化し、システム間で自動的に連携されます。

まとめて情報を管理できるので、在庫を移動する度に確認する必要がなくなります。また、データはリアルタイムで収集・連携されるので、在庫状況が一目でわかるようになります。

現状把握と予測によって在庫の過不足を防止

適正に原料や資材の在庫を確保するためには、データの収集と分析が欠かせません。しかし、膨大な情報に対してリアルタイムで対応するのは大変な作業です。急な計画変更などが起こった場合には、臨機応変に対応する必要があります。

TONOPSを導入することで、生産計画データや製造予定数、在庫データ、入荷予定量などのさまざまなデータを自動で集約し、必要な量を計算してくれます。「何が」「いつ」「どれだけ」必要なのかをわかりやすく表示します。

そして、個別での手動発注もしくは一括自動発注のいずれかの方法を選べます。アラート機能も搭載しているので、在庫を切らす心配はありません。

設備と連携した品質管理

どんな生産現場でもトレーサビリティが求められます。トレーサビリティとは「製品がいつどこで誰によって作られたのか」を明らかにすることを指します。

近年はとくに安全意識の高まりからトレーサビリティの重要性が高まっています。食品をはじめとして、幅広い分野に浸透しています。

TONOPSの生産管理システムでは、入荷から出荷までの全ての工程を一元管理しているので、万が一不良が発生した際にどの段階で何が起こったのかを明らかにすることができます。従来は、原因追求のために個別でシステムや帳票を調べる必要がありましたが、TONOPSを導入することでスムーズな特定が可能となります。

原因特定と分析が簡易化されるので、医薬品業界や化粧品業界の企業におすすめです。

情報の一元管理によって万全のリスク管理対策を実現

TONOPSを導入することで製品情報と工程情報が紐づけられます。そのため、製品から原料、原料から製品と双方向から情報を追跡できるようになります。

入荷から製造までの製造情報・工程情報を一元管理できるので、リスク管理対策に役立ちます。万が一、異常が派生した際にもスピーディーに原因追求、早期対策が可能です。製品の品質向上に貢献し、満足度向上を実現します。

専任のエンジニアが実装からアフターフォローまで一貫対応

TONOPSを導入するにあたっては、東レエンジニアリング D ソリューションズ株式会社の専任エンジニアがプロジェクト体制を組んで実装からアフターフォローまで一貫対応しています。まず、工場に訪問して生産ラインや工程の現状を把握した上で、導入目的や要望を丁寧にヒアリングし、依頼内容を明確にしています。

そして、課題解決のために必要なシステム構成、作業手順、管理手法などを提案書にまとめて提案しています。開発の際には定期的にレビューを実施し、相違のないように認識を合わせながら進めています。

また、導入時にはシステム利用者を対象に教育や研修を行っているので、スムーズに運用し始めることができます。導入後のアフターフォローも充実しており、柔軟に改造や機能追加の相談を受け付けています。

幅広い業種で豊富な導入実績

TONOPSは、幅広い業種で導入実績があります。実際に導入した企業の事例を紹介します。

日清紡ブレーキ株式会社

日清紡ブレーキ株式会社は、自動車や輸送用機械機器のブレーキに使われる摩擦材を製造する企業です。主力製品であるディスクパッドやブレーキライニングは、世界トップクラスのシェアを誇ります。

世界各国に生産拠点を展開していますが、その中でも舘林事業所はアジアの中核工場として主要製品の生産を担っています。舘林事業所においては、工程ごとに異なるシステムを使用していたことから、情報管理の負担が大きいという課題を抱えていました。

TONOPSを導入することで、工程ごとに情報が連携できるようになり、品質確保と業務効率化を両立できるようになりました。たとえば、これまで品質データの取得には半日がかりで各システムを確認する必要がありましたが、TONOPSではシステム上で検索することができます。また、現場においては棚卸業務における工数を月次単位で一人分削減しています。

株式会社資生堂

株式会社資生堂は、化粧品の製造・販売を行っています。2019年には横浜に研究開発拠点である「資生堂グローバルイノベーションセンター」を開設し、パーソナライズ化粧品を製造するラボにおいてTONOPSを導入しています。

パーソナライズ化粧品とは、一人ひとりの肌質や好みに合わせて作った化粧水・乳液のことです。世界で一つだけの化粧品づくりを通して、商品開発へとつなげています。

このように一つひとつ異なる製品を作るためには、小ロットに特化した生産管理システムが欠かせません。また、製造する際には化粧品の製造管理・品質管理の国際規格に準拠した社内規程をクリアし、品質トラブルを起こさない仕組みが必要です。

TONOPSを導入してから、これまでに品質トラブルを起こしたことは一度もなく、ミスなく生産できるシステムを実現しています。シンプルで操作しやすいシステムなので、製造現場でも負担なく使うことができます。

まとめ

今回は、東レエンジニアリング D ソリューションズ株式会社が開発・販売している生産管理システム「TONOPS」について紹介しました。生産管理システムとは、製造業におけるさまざまな業務を一括管理するシステムのことです。計画や生産、販売、在庫、品質などを包括的に管理することで、生産性・品質向上や業務効率化に役立ちます。TONOPSは、セミパッケージ方式を採用しており、専任のエンジニアがヒアリング・現状調査から実装、アフターフォローまで一貫対応しています。各現場の課題に合わせて開発を行っているので、生産工程にフィットしたシステムを実現可能です。そんなTONOPSが気になる方は、まずは気軽に問い合わせてみましょう。